理科モデル授業オンライン研修会
概要
本研修会は「中核的理科教員を活用した理科授業力向上オンライン研修プログラムの開発」【令和3~6年度科学研究費補助金助成研究 研究代表者 小倉康(埼玉大学) 共同研究者 益子典文(岐阜大学)、中村琢(岐阜大学)】の共同研究の一環として、
各地域の小・中学校における理科授業を推進したり支援したりする中核的な理科教員が理科授業づくりに関して相互に研鑽できる研修会を構築し、若手教員が熟練教員との交流を通じて中核的理科教員としての資質・能力を高められる手段を提供するとともに、各地域・学校の理科教育の改善・充実を支援することを目的として、「理科モデル授業オンライン研修会」を実施するものです。
研修会の記録は随時公開し、非営利の教員研修・教員養成の目的で、学校で理科を教える教員および教員志望の学生はどなたでもご利用いただけます。
詳細は以下をご参照ください。
案内パンフ「理科モデル授業オンライン研修会のご案内」説明資料「理科モデル授業オンライン研修会」について
第1・2回研修会(2021.8.9)での概要説明動画
研修会のご案内と各回の記録
→第1回(2021. 8. 9)記録 →第2回(2021. 8. 9)記録 →第3回(2021. 9.25)記録 →第4回(2021.10.23)記録 →第5回(2021.11.27)記録 →第6回(2021.12.25)記録 →第7回(2022. 1.22)記録 →第8回(2022. 2.23)記録 →令和3年度研究報告会(2022. 3.21)記録 →第9回(2022. 5.28)記録 →第10回(2022. 6.18)記録 →令和4年度合同研修会(2022. 8.11)記録 →第11回(2022. 9.19)記録 →第12回(2022.10.22)記録 →第13回(2022.11.23)記録 →第14回(2022.12.17)記録 →第15回(2023. 1.21)記録 →第16回(2023. 2.23)記録 →令和4年度研究報告会(2023. 3.18)記録 →第17回(2023. 5.20)記録 →第18回(2023. 6.17)記録 →令和5年度合同研修会(2023. 8.10)記録 →第19回(2023. 9. 9)記録 →第20回(2023.10.21)記録 →第21回(2023.11.25)記録 →第22回(2023.12.16)記録 →第23回(2024. 1.20)記録 →第24回(2024. 2.23)記録 →令和5年度研究報告会(2024. 3.16) 記録 →第25回(2024. 5.18)記録 →第26回(2024. 6.15)記録 →第27回(2024. 7.13)記録 →令和6年度合同研修会(2024. 8. 8)記録 →第28回(2024. 9.21)記録 →第29回(2024.10.19)記録公開まで今暫くお待ちください
これから
→第30回(2024.11.23)案内 岐阜大学で開催 →第31回(2024.12.22) 埼玉大学で開催
→第32回(2025. 1.25) 岐阜大学で開催
授業内容別記録
→小学校第4学年「ものの体積と温度」(第3回記録) →小学校第4学年「水のすがたと温度」(第13回記録) →小学校第4学年「もののあたたまりかた」(第12回記録) →小学校第4学年「動物のからだのつくりと運動」(第7回記録) →小学校第4学年「動物のからだのつくりと運動」(第21回記録) →小学校第5学年「ふりこのきまり」(第20回記録) →小学校第5学年「植物の発芽と成長」(第9回記録) →小学校第5学年「人の誕生」(第23回記録) →小学校第5学年「流れる水の働きと土地の変化」(第24回記録) →小学校第6学年「てこのはたらき」(第6回記録) →小学校第6学年「てこ」(第16回記録) →小学校第6学年「物の燃え方と空気」(第1回記録) →小学校第6学年「電気と私たちのくらし」(第26回記録) →中学校第1学年「身のまわりの物質「白い粉末の見分け方」」(第17回記録) →中学校第1学年「身のまわりの物質「気体の性質と集め方」」(第18回記録) →中学校第2学年「化学変化と原子・分子「酸化と還元」(第4回記録) →中学校第2学年「化学変化と原子・分子「熱分解」(第22回記録) →中学校第2学年「電流とその利用」(第14回記録) →中学校第2学年「電流の性質(電気抵抗)」(第15回記録) →中学校第2学年「電流と磁界」(第10回記録) →中学校第2学年「動物の体のつくりと働き」(第19回記録) →中学校第2学年「すじ雲つくり(気象とその変化)」(第25回記録) →中学校第3学年「浮力」(第11回記録) →中学校第3学年「力学的エネルギーの保存」(第5回記録) →中学校第3学年「運動とエネルギー(自分の将来)」(第27回記録) →中学校第3学年「仕事と力学的エネルギー」(第28回記録) →中学校第3学年「化学変化とイオン」(第8回記録) →中学校第3学年「金星の満ち欠け」(第2回記録)
講師(所属は収録時のもの)と指導・教材の特徴
藤井 祐矢氏(岐阜大学教育学部附属小学校教諭)(2021.8.9)→子どもたちへの丁寧な声かけ、問い返しと言葉えらび。児童に見えないものがおのずと見えてくるようにする工夫。
井形 哲志氏(埼玉県立伊奈学園中学校教諭)(2021.8.9)→金星の満ち欠けがわかりやすいモデル実験。モデルと自然現象とを対応付ける指導の工夫。
佐久間 聡子氏(幸手市立上高野小学校教諭)(2021.9.25)→子どもたちに科学的に思考するための知識を教えて、問題解決での活用を通じて定着させる指導の工夫。
田中 利典氏(羽島市立竹鼻中学校教諭)(2021.10.23)→知識にとらわれず、目の前の事象から考察させる指導。実験班内で議論し、納得解を導き出させる工夫。
山本 孔紀氏(埼玉大学教育学部附属中学校教諭)(2021.11.27)→目的意識を持ち必要感のある物語が生まれる題材。葛藤状態から主体的対話的で深い学びを実現する工夫。
宮谷 郁江氏(岐阜市立徹明さくら小学校教諭)(2021.12.25)→子どもが見通しを持って追究するための条件統一。予想時間の確保と求められたら提供できる教材準備。
塩盛 秀雄氏(埼玉大学教育学部附属小学校教諭)(2022.1.22)→見たり触ったり、モデルを操作しながら予想を更新する。自信がなくても考えを表明しやすい“自信度”の活用。
松浦 亮太氏(揖斐川町立揖斐川中学校教諭)(2022.2.23)→生徒が見通しを持って解決に向かう姿や、確かな事実とつなげながら探究していく姿を導く科学的な探究活動。
丹羽 直正氏(各務原市立那加第二小学校校長)(2022.3.21)→岐阜県において理科教員としての成長の環境と条件。
引間 和彦氏(さいたま市立尾間木小学校校長)(2022.3.21)→埼玉県・さいたま市で理科教員としての成長の環境と条件。
福地 浩太氏(岐阜市立長良小学校教諭)(2022.5.28)→発芽後の成長と種子(子葉)の養分量を関連づける工夫。観察・実験の事実をもとに、生命の巧みさを実感する学習。
野口 祥太氏(さいたま市立指扇中学校教諭)(2022.6.18)→中学校理科にプログラミング教育を統合する指導法。磁気センサーによる磁界の可視化を活用した指導。
篠田 耕佑氏(大垣市時小学校教諭)(2022.8.11)→太陽の動き教材の工夫、他。
高木 健氏(関市立小金田中学校教諭)(2022.8.11)→運動とエネルギー教材の工夫、他。
米津 秀人氏(垂井町立不破中学校教諭)(2022.8.11)→地球と宇宙教材の工夫、他。
横須賀 篤氏(さいたま市立美園北小学校教諭)(2022.8.11)→岩石標本、モーター模型の自作と授業、他。
中村 琢氏(岐阜大学教育学部准教授)(2022.8.11)→力学、光学教材の工夫、他。
小倉 康氏(埼玉大学教育学部教授)(2022.8.11)→光の屈折とレンズの授業と教材の工夫、他。
藤原 玄宜氏(池田町立池田中学校教諭)(2022.9.19)→学習者の素朴概念を念頭に置いた学習展開の工夫。生徒が条件制御した実験を計画できる教材・教具の工夫。
濁川 智子氏(鴻巣市立鴻巣北小学校教諭)(2022.10.22)→思考の「不確かさ」に敏感になるための指導の工夫。科学的な手続きを重視して問題を解決する授業の展開。
服部 将也氏(岐阜市立三輪南小学校教諭)(2022.11.23)→科学的に追究する価値ある問題を見いださせる授業の工夫。「問題の見つけ方」を活用、見出し協議し決定させる展開。
内田 純一氏(鴻巣市立鴻巣西中学校主幹教諭)(2022.12.17)→電気単元への苦手意識を克服させるための指導の工夫。概念の比例的変量関係のイメージ化を容易にする教材群。
細江 達三氏(岐阜市立青山中学校教諭)(2023.1.21)→電気抵抗(オームの法則)を電熱線を用いて指導する工夫。生徒が単元を通じて学びが止まらない探究的な授業展開。
金井 大季氏(深谷市立深谷西小学校主幹教諭)(2023.2.23)→「学びに向かう力・人間性等」を育み学習意欲を高める工夫。児童が行動目標を自己決定し学びを日常に関連させる指導。
小森 栄治氏(日本理科教育支援センター代表)(2023.3.18)→フレミングの法則実験器の製作と指導法(ワークショップ)。歩んできた過程での様々な出会いと理科教育実践。
佐藤 秀行氏(美濃市立美濃中学校教諭)(2023.5.20)→白い粉末の混合物から食塩を取り出す計画を生徒達が練り合う。生徒が自分の頭で考える授業づくりの工夫。
長谷川 隼也氏(深谷市立豊里中学校教諭)(2023.6.17)→生徒の思考の流れを捉えて気体の水への溶けやすさを探究する指導の工夫。理科とさまざまな職業との関連づけ。
南部 浩一氏(岐阜市立茜部小学校長)(2023.8.10)→心にひびく理科授業の在り方~実感・驚き・感動・喜び・満足。
杉山 直樹氏(さいたま市立田島小学校教頭)(2023.8.10)→理科授業における不易と流行~ICTとものづくり。
山田 茂樹氏(関市立桜ヶ丘中学校長)(2023.8.10)→季節変化を地球の公転運動と関連付ける教材や指導の一例。軽石の理科教材的魅力。
山本 孔紀氏(埼玉大学教育学部附属中学校教諭)(2023.8.10)→『試行錯誤をしながら学ぶ』を支え、生徒の主体性を引き出す観察・実験教材の工夫。
中村 琢氏(岐阜大学教育学部准教授)(2023.8.10)→webを活用した理科授業の実践-霧箱の製作と環境放射線観察から。
小倉 康氏(埼玉大学教育学部教授)(2023.8.10)→学習者の粒子概念とモデル思考を育む方略。
髙橋 亮氏(岐阜大学教育学部附属小中学校教諭)(2023.9.9)→地域の生き物である草食魚のアユと肉食魚のハスの解剖を単元導入に行い生徒の学習意欲を高める工夫。
中山 直之氏(さいたま市立見沼小学校教諭)(2023.10.21)→子どもたちが責任を持って実験を行うことで、コミュニケーション能力を高めたり有能感を感じられたりする工夫。
河村 泰代氏(岐阜市立加納小学校教頭)(2023.11.25)→生命領域で大切な見方・考え方を働かせ主体的に学習に取り組む態度を養う工夫。
遠藤 裕貴氏(上尾市立東中学校向原分校教諭)(2023.12.16)→複数の仮説について班で対話し吟味して立てた仮説を実験で検証させる工夫。
堀 祐太郎氏(瑞穂市立牛牧小学校教諭)(2024.1.20)→羊水の働きを理解することを通して、人体の巧みさや生命の尊さを考えさせる授業の工夫。
島田広彦氏(飯能市立南高麗中学校教頭)(2024.2.23)→流れる水の働きをコントロールして安全な生活が護られていることを、主体的対話的な学びを通じて実感させる工夫。
華井章裕氏(元岐阜県公立高等学校教員、NPO法人サイエンスもの作り塾エジソンの会代表)(2024.3.16)→小中学校や地域の方々とともに、20年以上にわたり子ども達にサイエンスの面白さを伝え、地域の科学教育の底上げと普及に貢献した数多くの活動を紹介。
本庄秀行氏(埼玉県立総合教育センター指導主事兼所員)(2024.5.18)→中学校理科の「ものづくり」を通して、生徒に探究の過程を見通す力と振り返り評価改善する力を育む指導法。
伊藤裕也氏(岐阜市立長良西小学校教諭)(2024.6.15)→自分の目的に合ったプログラミングを発想し、協働的探究を通して、学びを社会や人生に活かそうとする活動の工夫。
永島大輔氏(熊谷市教育委員会指導主事)(2024.7.12)→調べ学習を通して、理科の学習と自分の将来や社会との関連を実感させ、生徒のウェルビーイングを育む指導法。
肥田幸則氏(埼玉大学教育学部附属小学校教諭)(2024.8.8)→主体的に学習に取り組む児童を育てるための指導の工夫。実習「カラー食塩水」を作ろう!他。
土屋寿美氏(関市立津保川中学校教頭)(2024.8.8)→子どもが主体的に追究できる教材~電流の性質や働きについて追究する中で電気の回路を捉える教材。
友納章夫氏(さいたま市立岸中学校講師)(2024.8.8)→知って良かった観察実験教材や指導の工夫:ニンニクを使った細胞分裂の観察、顕微鏡観察用収納配布ケースの製作。
武藤正典氏(岐阜市立美里小学校教頭)(2024.8.8)→子どもと教師の!?という違和感や事実を基に課題解決を図りたいという願いから生まれた教材たち。
北村佳之氏(岐阜大学教育学部附属小中学校教諭)(2024.9.21)→誤差が生じやすい実験で正確な事実を得られる教材の開発。サイエンスリーダーを設定し生徒主体で話しやすくする工夫。
収録コンテンツの利用
・研修会の記録は随時公開し、非営利の教員研修・教員養成の目的で、学校で理科を教える教員および教員志望の学生はどなたでもご利用いただけます。
・利用に伴う費用・登録申し込みは一切不要です 。
・利用の形態としては、自己研鑽の情報源としてコンテンツを利用される他、研修として以下の2通りを想定しています。
(1)モデル授業コンテンツを活用する研修
「学校現場で日常的な学びとして行われる一定の校内研修・研究等」として
「教師が自主的に参加する研修等」として
(2)授業改善の視点を実践に活かす研修
それぞれの具体の利用例について、以下のパンフの最後のページにて説明しておりますのでご参照ください。
案内パンフ「理科教員研修用モデル授業コンテンツの利用案内」(3)教員研修用モデル授業コンテンツを活用した研修を「研修履歴」に記載することについて
参考情報を次の文書(「令和5年度研究報告書」から抜粋)で説明しております。
令和5年度研究報告書(VI-3節、269頁~274頁) また、研修履歴に記載する以外に、研修効果を高めるために「研修報告書」を作成される場合は、次のファイルをご利用いただけます。
研修報告書(様式)
研修会へのリアルタイムでの参加方法
本研修会にご参加される方は、以下の「メーリングリストへの登録」をクリックしたページでメールアドレスを登録してください。研修会に参加するためのzoomの接続情報(毎回変更し研修会5日前にお知らせします)を含む研究プロジェクトに関する情報を随時メールで配信します。メールアドレス以外の個人的な情報の登録は不要です。
配信先のメールアドレスや登録したメッセージ情報を変更されたい場合は、同じページで登録を削除していただき、再度登録し直すことで変更が可能です。同様にメーリングリストからはいつでも登録を削除できます。
☆☆登録は参加を強制するものではありませんので、都合のつかない日の研修会は不参加で問題ありません。出欠の連絡も不要です。
メーリングリストへの登録
「理科モデル授業オンライン研修会」に参加される皆様へのお願い
中核的理科教員は、自身の理科授業の向上はもとより、自校の教員と地域の教員の理科授業がより充実するよう支援することを通じて、地域全体の理科教育の向上に貢献しようとする教員です。本研修会は、優れた授業や効果的な支援について情報共有したり、先輩教員から学び取ったりすることができる場として、中核的理科教員の活動を応援することを目指しています。
参加者におかれましては、以下にご留意の上、参加者全員が、真剣にかつ楽しみながら成長を実感できるよう会の運営にご協力願います。
ア.授業を提供していただいた授業者と関係者に敬意を払いながら発言し、互いを尊重しましょう。
イ.モデル授業は模範ではありません。学べる点を見出す一方で、改善可能な点を建設的に吟味する姿勢も大切です。その際、指導案等や質疑を踏まえて、授業者の指導の意図をできるだけ理解しましょう。また、単元展開から切り取った1時間に過ぎないことから、より長期的な視点で児童生徒に育成される資質・能力を考えることも大切です。
ウ.理想の授業像は唯一ではなく、異なる授業観を知ることも、各自が理想とする授業像を追究することに役立つと捉えましょう。一方的な判断で授業実践を批判することは控えましょう。(学習指導要領は変わり続けています。本研究では「時代によって変わらない優れた理科授業」を支える本質的な授業実践力とともに、理科教育の今日的課題の克服につながる「今日必要とされる優れた理科授業」の実践力にも着目します。)
研究代表者 小倉 康
研究報告書
「令和5年度研究報告書」(約26MB)「令和4年度研究報告書」(約19MB)「令和3年度研究報告書」(約17MB)「R3~5コンテンツ一覧」