理科モデル授業オンライン研修会記録
第16回・小学校理科授業
参加者の感想から「自分が在りたい姿を設定することで主体的に学びに向かう姿勢が育まれ、また日常生活と関連づけることで学ぶ意義や有用性を感じられる授業となっていたと思う」「自己決定ができる環境がつくられていて素晴らしいことだと思った。自己決定への手立て(足場かけ)として有効だと感じた。中学校へとつながっていく手立てだと思った」「実験の手順を自分たちで考えることで予想がより深まり、見通しを持ち、意欲的に行動ができていた。
」
日 時:2023年2月23日(木・祝)15時~18時
主会場:埼玉大学教育学部
(1) はじめに
[動画] 主催者挨拶+授業者紹介
(2) モデル授業
授業者:金井大季(埼玉県深谷市立深谷西小学校主幹教諭)
授業:小学校第6学年「てこ」
本時の目標(第4、5、6時/全9時間)
①ねらい
授業の中での子どもたちの話し合いや実験などの活動する場面において、事前に目標を持たせ、行動するための実験場面、観察場面、話し合いをする場面での行動するための目標を自分で決定させ、頭の中で意識しながら活動することで、より学びに向かう力が高められるのではないか。また、学んだことと日常生活との関連を重点的に1時間の枠をとり、学習した内容に活用した場面をプログラムに位置づけることで総合的・総括的に学びに向かう力が高められるものと考えた。
②目標
・実験用てこを正しく使い,力点の位置を決めて物を持ち上げるときのきまりを確かめ、その結果を適切に記録している。【知識・技能】
・てこを使って物を持ち上げるとき、棒が水平になった場合には(おもりの重さ)×(支点からの距離)が棒の左右で等しくなるきまりがあることを理解している。【知識・技能】
・棒が水平になった場合の規則性について見いだした問題に対して、効率よく確実に確かめる手順を考え、表現している。【思考・判断・表現】
・棒が水平になった場合の規則性について、実験の結果をもとに、てこの規則性に関するより妥当な考えをつくり出し、その考えを表現している。【思考・判断・表現】
・棒が水平になった場合の規則性に興味をもち、粘り強く他者と関わりながら、すすんで問題を解決しようとしている。【主体的に学習に取り組む態度】
・行動を高めるための目標達成に向けた取り組みについて表現しようとしている。【主体的に学習に取り組む態度】
・学習した内容が様々な場面と関連していることに気付き、自分の言葉でふり返り、表現しようとしている。【主体的に学習に取り組む態度】
[動画] 事前説明
[動画] 授業
[動画] 授業後解説
[動画] 授業者補足説明
・指導案・解説資料・資料「たっせいお助けハンドブック」・研究論文(『理科教育学研究』63_3)
(3) 協議の様子(別紙報告書をpdfでご覧ください)
・研究協議の概要(4) 主催者より
[動画] モデル授業講評1(小倉康・埼玉大学)
[動画] モデル授業講評2(中村琢・岐阜大学)
(5) 参加者アンケートの結果(有効回答22件)
・アンケート結果(現職教員 n=7)・アンケート結果(教員志望学生 n=15)