科学的リテラシー指標測定システムの説明
令和3年7月提供開始
研究プロジェクト「中核的理科教員を活用した理科授業力向上オンライン研修プログラムの開発」の一環として、「科学的リテラシー指標(Scientific Literacy Index; SLI)」を簡便に測定できるシステムを利用可能にします。これは、児童生徒が自分のタブレットで数分の短時間で次の各項目に回答(四肢選択)し、教員がその自動集計結果を参照可能になるシステムです。これにより、「理科学習に主体的に取り組む態度」が醸成されている状況を把握することができます。
科学的リテラシー指標5項目の状況
①理科の授業の内容はよくわかる (自己効力感(自信))
②理科の勉強は好きだ (興味・関心)
③理科の勉強は大切だ (重要性)
④理科を勉強すれば、私のふだんの生活や社会に出て役立つ (有用性)
⑤私が将来はたらく職業は、理科に関係している (職業との関連性)
主体性・協調性の状況
⑥理科の授業では、自分のやるべきことを考えながら、進んで学習に取り組むことができる (主体性)
⑦理科の授業では、他の人と協力したり分担したりして学習を進めることができる (協調性)
選択肢「4当てはまる」「3どちらかというと当てはまる」「2どちらかというと当てはまらない」「1当てはまらない」から1つを選択します。
一つの質問項目に関して集計される「指標値」は,学級のすべての児童生徒が,その質問項目に対して「4当てはまる」を選択した場合に「100」となり,逆にすべての児童生徒が「1当てはまらない」を選択した場合に「0」となります。回答の平均値を最低が0,最高が100となるように換算した値と捉えてください。したがって,測定の度に,各質問項目の「指標値」が「100」により近づいているかや,高い数値を示しているかを診ることで,教授学習が良好な状態にある程度を容易に把握することができます。
なお,科学的リテラシー指標に関する意識の変化が児童生徒の理科学力に与える影響が、特に中学校段階で顕著であることが以下の研究で明らかになっていることから,この指標値を高めることは理科学力の向上につながると考えられます。
小倉康(2020)中核的理科教員を活用した理科教育のシステミックリフォーム~科学的リテラシーの認識の変化が理科学力にもたらす影響~, 理科教育学研究, Vol.61(2), pp.229-240.
全国のすべての学校が無償で利用できます。児童生徒はID番号のみで管理され、個人が特定可能な情報は一切収集されないため、安心してご利用いただけます。
◎利用されたい学校は、まず次の利用マニュアルをお読みいただき,内容をご理解ください。
科学的リテラシー指標測定システム利用マニュアル案内パンフ「科学的リテラシー指標測定システムのご紹介」◎利用するための具体的な手順を以下の動画で説明していますので併せてご活用ください。
第1・2回研修会(2021.8.9)での説明動画
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利用マニュアルの内容をご理解いただいた上で,以下をクリックし,システムに学校情報を登録してください。
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